反り腰
- 普段の姿勢の悪さの自覚がある
- 慢性的な腰痛や肩こりがある
- ついつい足を組んで座ってしまう
- 疲れたり冷えると、痛みやしびれが強くなる
- なかなか猫背やぽっこりお腹が改善しない
専門家からも推薦多数
反り腰とは?
本来は閉じているはずの骨盤が横に開いたままとなって、内臓が正しい位置に収まっていない状態のことを『反り腰』と言います。これは、姿勢を保持するための「主要姿勢筋」という筋肉が大きく関係しています。
主要姿勢筋とは、頭部を支える頸部筋、背骨を支える脊柱起立筋、太ももの裏側にある大腿二頭筋、足首を動かすヒラメ筋で、いずれも体の背面にある筋肉です。これらの筋肉が衰えてしまっていたり、上手く使えていなかったりすると、体を支えることができず、前に倒れるような状態になってしまいます。
特に骨盤の後ろと繋がっている大腿二頭筋が弱くなると、骨盤は前に傾いてしまいます。その結果、体は前に倒れないようにバランスをとろうとするため、腰のあたりで「反る」姿勢になり、反り腰になってしまうのです。
反り腰によって引き起こされる症状
正しい姿勢で過ごしていても、腰の骨は負担がかかりやすいものです。立っているときは体重と同じくらいの重さの負荷がかかりますが、最も負荷がかかる姿勢は椅子に座った状態です。
これは、体の重心が前に出るためです。なぜデスクワークの人が腰痛に悩まされやすいのかというと、長時間座った姿勢で、腰に大きな負荷をかけ続けてしまうからなのですね。
反り腰の人は、こうした負荷がかかる姿勢をする際に、本来姿勢を支えるための背面の筋肉がうまく働かない状態にあります。腰の筋肉と、背骨同士を繋げている筋肉だけで体を支えようと、踏ん張ってしまうのです。これが、慢性的な腰痛の原因にもなってしまいます。
反り腰によって、慢性的な腰痛以外にも、人の体にはさまざまな不調が起こります。例えば、「太っていないのに、おなかだけぽっこり出ている」「むくみやすい」といった女性に多い悩みの原因も、実は体型や体質ではなく、反り腰であるケースもあります。これは反り腰によってお腹が前に突き出た姿勢であることや、骨盤の歪みによって血流が停滞し、体がむくみがちになるためです。
反り腰になる主な原因
反り腰になってしまうのには原因があります。主な原因は下記の3つです。
❶筋肉の衰えや柔軟性の低下
加齢や運動不足による筋肉の衰えは、反り腰になる大きな原因になります。例えば、骨盤の前傾を防ぐ役割を持つ腹直筋など、お腹回りの筋肉が衰えることでも、骨盤は前に傾いてしまいます。また、腸腰筋や太ももの大腿直筋の柔軟性が低下し、硬くなることでも、骨盤は前に傾きやすくなるのです。
❷体重の変化
妊娠や急激な体重増加により、お腹が大きくなると、その分だけ重くなってしまうため、立っている姿勢で身体が前方に傾いてしまいます。
お腹の重みを支えて前方に傾いた姿勢を正すために、腰を反らせた姿勢になり、結果的に反り腰になってしまいます。
❸ヒールの高い靴を履く
ヒールの高い靴を履くことも、反り腰の原因となります。
ヒールを履いた姿勢は、「つま先立ちで坂道を下る」状態に近く、坂道を下るとなると、前につんのめるような状態になるため、倒れないように体の重心が後ろにいきがちになります。ヒールを履いたときも、無意識にその姿勢をとってしまうため、反り腰になりやすくなるのです。
反り腰にならないためには・・・
反り腰になってしまったら、日常生活の中でも改善できる方法はあります。
普段の生活の中でぜひ意識してみてください。
みぞおちに力を入れて過ごしてみましょう
身体を支える為の筋肉が弱い方は、姿勢が崩れやすく反り腰になりやすいため、みぞおちやお尻の穴を意識して、力を入れて過ごすよう意識することで、少しずつ正しい姿勢を保つための筋力が備わってきます。ぜひ意識してみましょう。
座るときの姿勢を正しましょう
座る際には、骨盤をしっかり立てるということを意識して座りましょう。できれば、固めの椅子に変えることをオススメします。
しっかりと地面を蹴って歩きましょう
つま先でしっかりと地面を蹴り、かかとから着地するように意識して歩きましょう。正しい歩き方をすると、骨盤の周りにも不要な筋肉がつかなくなりますよ。
当整骨院グループの反り腰の施術法
当整骨院グループでは、まずトムソンベッドを用いて骨盤・骨格のバランス調整を行います。中には肩甲骨の硬さから反り腰になってしまう方もいらっしゃるため、猫背矯正によって肩甲骨の可動域を上げていき、腰の負担を減らす施術を行うこともあります。
バランスが悪くなったり、筋肉が硬くなることで反り腰になってしまう方が多いため、楽トレを使ってインナーマッスルの強化をしていきます。