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もしかしてメニエール病?知っておくべきポイントとは?

2025年03月31日

めまいは多くの人が経験する症状のひとつです。症状が一時的ですぐに落ち着くことも多いため、疲れや軽い貧血と判断し、そのまま忘れてしまう方も多いかもしれません。めまいを起こす病気はいくつかありますが、そのひとつが「メニエール病」です。ある日突然発症し、適切に治療しなければ後遺症を残すこともある病気で、若い世代に多いとされています。今回は、そんなメニエール病の原因や症状などについて詳しくお教えしていきます。

めまいやふらつきが起こる「メニエール病」とは?

めまいというと「脳」の病気だと思われがちですが、メニエール病は「耳」の病気です。耳は音を聞くためだけの器官ではなく、体のバランスを保つ平衡感覚を調整する働きも有しています。耳の内部の内耳はリンパ液で満たされていますが、メニエール病はそのリンパ液の調節がうまくいかず「むくみ」が発生して、それら器官の働きが障害されてしまうことで起こります。メニエール病の主な症状は、回転するようなめまいが突然発生するもので、それは日常生活に支障をきたすほど激しいものです。めまいと同時に耳鳴りや嘔吐感を感じ、実際に嘔吐することもあります。このような回転性のめまいや嘔吐感などの症状は、1時間で治まることもあれば6時間続くこともあり、まれに丸一日続くという症例も報告されています。
メニエール病の発作の直前または最中に、原因となっているほうの耳の聞こえ方に変化が見られたり、閉塞感や圧迫感を感じたりする傾向があります。この聴力の変化は難聴状態になるというもので、メニエール病の発作を何度もくり返すことによって聴力は徐々に衰えていきます。メニエール病は主に片方の耳に起こりますが、発作を何度も繰り返すことによって半年から10年程度の間にもう片方の耳にも症状が発生するケースも存在します。

メニエール病は何が原因で起こるの?

メニエール病はストレスや過労、睡眠不足などが引き金となり発症すると言われていますが、今のところ発症の確かな原因は分かっていません。気候や天候に発作が始まるきっかけがあるとも言われていますが、こちらもいまだにはっきり結論が出ていません。統計上では20代から40代の女性に多い病気で、体型がやせ形で几帳面な性格の人がなりやすいという結果が出ています。近年は、長時間労働やブラック企業など労働環境の悪化が社会問題となっています。ほかにも、「人間関係がつらい」「仕事と家事育児の両立が大変」「核家族で頼れる親族が近くにいない」など、心身ともにストレスを抱えている人が多いのではないでしょうか。特に若年層の働き盛りの方、家庭や仕事で悩みを抱えている方は、メニエール病になるリスクが高いと考えて、これらの要因を取り除くことが大切です。

メニエール病にはどのような治療法があるの?

メニエール病を発症する原因は未だにはっきりしていないため、現在の時点では根本的な治療法は確立されていません。症状に合わせた薬物による対症療法と、生活習慣の改善が主な治療法となります。薬物療法の内容としては、内リンパ圧を下げ、内リンパ水腫を改善するために利尿剤を用いることが有効です。それ以外にも血流改善剤やステロイド剤が効果的に症状を改善するケースもあります。

また、めまいが起こっている場合には異常な前庭反射を抑制するために鎮静剤を使うことで、症状を改善させる事が可能です。生活習慣の改善も、メニエール病の発作を抑えるために有効な手段です。メニエール病の発作は、過度のストレスに長期間さらされたり、過労や睡眠不足が続いたりした場合に起こるとされています。生活習慣を改善し、精神的にも肉体的にもゆとりのある生活を送ることで、メニエール病の発作が起こる事を抑えることができるのです。

次にメニエール病の早期発見のためにできること・予防のためのポイントについてお教えします! ▶▶▶▶

メニエール病の特徴として 長時間のめまいやふらつきを「繰り返し」 吐き気・耳鳴りなどを「伴う」ことが挙げられますが 実はよく似ている疾患が多くあります。

● めまいの症状が「一過性」で、治まった後も耳鳴りが続く ⇒めまいを伴う「突発性難聴」の可能性
● 聴覚に異常はないが、目の動きに異常がみられる ⇒平衡感覚を脳に伝える「前庭神経」の炎症の可能性
● 呂律が回らない、麻痺やしびれがあるなど中枢性の症状がある ⇒「脳」の障害によるめまいの可能性

病院ではこれらの類似疾患の可能性を考慮して、平衡感覚のチェックや聴力検査だけでなく、運動・知覚障害症状の検査、目の動きを見る検査、中枢神経症状の検査など多岐にわたって行います。このように、メニエール病の診断はとても複雑です。内耳の「むくみ」がどこで起こっているかどうかで症状の現れ方に個人差があるため、ただの一時的なめまいと自分で判断したり、医師にうまく診断してもらえずに発見が遅れたりすることもあります。気になる症状がある場合は症状が軽くても、めまい外来のある耳鼻科や、総合病院での診察を受け、しっかりとした検査を受けてみることが大切です。

メニエール病の予防

メニエール病の原因が不明である以上、「これで必ず予防できる」という方法は残念ながら分かっていません。しかし、要因を取り除くことで発作の頻度を少なくし、症状をコントロールすることは可能です。メニエール病による後遺症を予防するためにも、今からできる対策をいくつかご紹介します。

ストレスを軽減する

メニエール病を発症するきっかけのひとつが、心身のストレスです。仕事や人間関係、家族関係、子育て、介護など、私たちは日々何らかの悩みやストレスを抱えながら生活しています。ストレスを軽減するためには、働き方を変える、苦手な人とは無理に付き合わない、パートナーと家事や子育てを分担するなど、できる限り「ストレスのもと」を取り除くようにしましょう。また、心からリラックスできる場所やストレス解消法、リフレッシュできる趣味を見つけることも大切です。

十分な睡眠をとる

睡眠不足で十分な休息がとれないと、心身の疲労・ストレスに繋がります。ストレスが溜まると自律神経のバランスを崩しやすく、それが原因でさらに睡眠不足になり、さらにストレスが溜まる…という悪循環に陥ります。このような状況を断ち切るためにも、しっかりと睡眠をとることが重要です。リラックスできる空間作り(照明・リネン・アロマなど)、寝る前のスマホやパソコンを控える、アルコールやカフェインのとり過ぎに注意するなど、しっかり眠るための環境を整えましょう。どうしても眠れない場合は、決まった時間にベッドに入り、横になって目を閉じるだけでも大丈夫です。

低塩分の食事を心がける

メニエール病は耳の奥に内リンパ液が過剰に溜まる病気です。余分な水分を体に溜め込まないためにも、低塩分の食事を心がけましょう。外食やお惣菜、居酒屋メニューは塩分過多になりやすいため、自炊を基本とします。昆布やかつお節で美味しいだしを取るのがおすすめです。だしの旨味や香りには、塩味が薄くても、美味しく感じさせる効果があります。また、醤油をだしで割って使うのもおすすめですよ。

メニエール病は、仕事・家事・育児と多忙な年代に多い病気です。ストレスが深く関係する病気であるため、日頃から十分な休息を心がけ、あれもこれもと頑張りすぎないようにしましょう。ストレスの原因を取り除くとともに、リラックスできる場所や自分なりのストレス解消法を見つけることが大切です。また、繰り返すめまいや耳鳴りを感じたら、早めに受診することが病気の早期発見につながります!

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