ストレス?疲れ?めまいの症状と危険性
2024年08月31日
ふとした時にぐらぐらとなる『めまい』。誰もが1度は経験したことがあるのではないでしょうか? 目眩の原因は様々ですが、場合によっては、重大な疾患の症状の1つであることがあります。自分のめまいはどのよ うなものなのか?そして、めまいの症状と危険性について確認してみましょう。
たかが『めまい』?されど『めまい』
めまいには大きく分けて3つの種類があります。それぞれ原因が異なることにより症状が変化 します。あなたの症状は何が原因で起こっているものなのか確認しましょう。
動揺性めまい
止まっているものが揺れているように見えたり、まるで地震が発生したかのような動きをするめまいの症状です。動揺性めまいの原因は疲労や目の疲れが主な原因とされていますが、中には脳の異常や心疾患の可能性もあります。 あまりに頻度が高い場合は、すぐに医師へ相談するようにしましょう。
浮動性めまい
ふわふわと体が宙に浮いているよう な感覚に陥るめまいの症状です。体 のバランス感覚をとることが難しく、歩行が困難になってしまうこと があります。安静にしても収まらず 吐き気や耳鳴りを生じてしまうこと もあります。頻度が高く、長時間続 いてしまう場合は、メニエール病で ある可能性もあります。
立ちくらみタイプのめまい
急にクラっと目の前が 一瞬暗くなってしまう ようなめまいの症状です。 立ちくらみと似たような症状で あるように、貧血や低血圧の方 に多い症状となっています。また、小さなお子様にも多く、不静脈や起立性調節障害が主な原因であると言われています。
ストレスからくるめまいも…
めまいは、耳や脳の異常が原因でみられることが多いといわれています。
めまいの原因が特定できない場合の多くは、ストレスによるものと考えられています。厚生労働省の調査によると、20~50代の過半数以上の方が強いスト レスを感じています。
自律神経には交感神経と副交感神経があります。長期間ストレスを感じて過ごすことで、自律神経の交感神経が優 位になります。交感神経が優位になると血管が収縮し、耳や脳への酸素や栄養が十分に行きわたら なくなってしまいます。これらのことから、耳や脳の機能が低下してしまい、めまいがみられるようになるのです。
すぐに医師へ相談!危険なめまいについて!
動揺性・浮動性めまいは脳の異常が原因である可能性があります。
特に高齢の方や高血圧、糖尿病を患っている方は注意が必要です。めまいと同時に頭痛を伴う場合や、頻度が高い場合には命の危険があります。『脳梗塞』や『くも膜下出血』につながる恐れがありますので、必ず医師へ相談するようにしましょう。
『急にしゃべりにくくなり、言葉がもつれるようになった』『片側の手足に力が入りにくくなり、よろけてこけそうになった』 『一時的に、意識がなくなった』以上の症状が、めまいに伴って、 はっきり起こってきたという場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
めまいが出たらどうすればいいの?すぐできる対処法はある?
めまいが出たときのすぐにできる対処法を3つ紹介していきます。
安静にする
めまいが発症したらまずは動かないようにしましょう。安静にする事 はとても大切なことです。その場に座ったり、しゃがむことで症状を緩和することができます。このとき、 頭を動かしてしまうと症状を悪化させてしまう恐れがあるので動かさないように意識しましょう。
光や音を遮断する
めまいは光の刺激を受けると悪化 してしまうので、部屋を暗くしたり、目を閉じて症状が収まるのを待ちましょう。耳からの刺激に対しても敏感なので、音楽を 聴いている場合は、曲を 止め、静かな環境を作る ことも大切です。
頭の位置を下げる
めまいが発生した位置よりも低い位置に頭を下げてみま しょう。頭を下げることにより、めまいが治るケースがありま す。 焦らずにゆっくりと動かしてくださ い。はやく動かしてしまうと悪化してしまう原因となってしまいます。
これらの行動をやっても改善されない場合は、周囲の人に助けを求めるようにしてください。平衡感覚を失っている状態で動くのは危険です。 誰かに助けてもらったら、念の為、病院へ向かうようにしましょう。自分で対処することができないということは重度な症状であるということです。
めまいは予防することが可能!?効果的な方法をお教えします!
実はめまいは予防することができます。知らなかったという人も多いのではないでしょうか?
どのような方法が効果的であるか見てみましょう。
就寝前は湯船に浸かる
めまいは血流不全により発生することも あります。就寝前に湯船につかり、体をマッサージする ことによって血流を促進させましょう。
できれば10分 〜15分ほど入浴するとより効果的です。日頃の疲れも 落とすことができるので、オススメの予防対策となっ ています。
寝返りを打つ
寝返りを意識して繰り返し行うようにすれば、平衡感 覚が鍛えられ三半規管を強化することができます。三 半規管が強くなれば、めまいを発症してしまうリスクを大きく減少させることが可能です。この他にも目をつむって歩行したり、後ろ歩きをすることによっても平衡感覚を鍛えることができます。
しっかり水分を取る
水分をしっかりとれば、血液が滞ってしまうのを防ぐこ とができます。結果的に血流を促進することとなるの で、脳へ血液が移動しやすくなり、めまいを予防するこ とができます。 入浴時や睡眠時には体から水分が排出されやすくなり ますので、前後の水分補給をしっかり取るようにしまし ょう。
有酸素運動でめまいを予防
日頃から適度な運動をしている人ほどメニエール病をはじめとするめまいになりにくい 傾向があります。運動をすると交感神経は興奮しますが、運動を終えると交感神経の働きは低下していきます。このようにメリハリをつけることで、不規則な生活などで乱れていた自律神経が本来のバランスに戻りやすくなります。
めまいはよくあることだからと思ってそのままにせず、専門医に相談することが大切です。そして、普段から心と体 をリラックスできるよう、疲労やストレスをためこみすぎないよう心がけましょう。春先や秋口といった季節の変わり目もめまいが起きやすいので、
これからの時期の体調管理が重要になります。
栄養バランスのとれた食事をとる、適度に運動やストレッチなどを行う、気分転換をする、睡眠を十分にとるなどし、規則正しい生活を心がけましょう。